MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは、個人の色の感じ方の差や年齢などに関係なく、できるだけ多くの方に正しく情報が伝わるように、見やすく、わかりやすいデザインにしようという考え方です。
印刷物にもユニバーサルデザインを取り入れる必要性が高まっています。
行間隔・文字間隔
行や文字の間隔を詰めすぎると、読みにくい文章になります。
余裕を持たせたデザインにするために、原稿の量を調整することも必要です。
フォント(書体)
明朝体よりもゴシック体のほうが見やすいといわれます。
特に小さな文字ではゴシック体の、それも太さが均一でツブレに配慮されたフォントが適正です。
- 識別しやすい色の組み合わせだけではなく、文字・記号・ハッキング(色を塗った部分に「柄」を加えること)を使用する。
- グラフの凡例は、グラフに直接明記するか、引き出し線をつける。
- 境界線をつける。
ちょっと工夫するだけでこんなにわかりやすくなります。
その他の事例
外国人に配慮し、多言語表示をしたり、直感的に理解できるピクトグラム(絵文字)を使用しています。
個人差はありますが、老化により視覚・色覚が衰えます。
そのため、明度差のない色は見分けづらく、文字の大きさやフォント、色などに配慮が必要です。
一般色覚者と高齢者[白内障]の見え方の例
白地に黄色は高齢者や一般色覚者には見づらく、高齢者は紺と黒が見分けづらくなります。
赤と赤紫(マゼンタ)、緑と青緑は、高齢者や一般色覚者には見分けづらいです。
高齢者・弱視者への配慮
高齢者と色弱者の見分けやすい色と見分けづらい色は異なるため、両者の見分けやすい色を選定することが大切です。
印刷物はカラーになり、インターネットの普及など情報発信の手段が増える一方で「わかりづらい」「読みづらい」「見づらい」と困っている人たちがいます。
お年寄り、色弱者、外国人に子どもたち。
多様性に配慮したユニバーサルデザインの必要性はどんどん高まっています。
重要な情報が伝わらず、時には事故につながるかもしれません。
企業や自治体もすでに取り組みを始めています。
情報格差を無くし、お客様が発信する情報をもっと多くの人たちに、わかりやすく伝わるようお手伝いいたします。
NPO法人・カラーユニバーサルデザイン機構にならい、当社では「色弱」「一般色覚」という呼び方をしています。